変わったカタチのみかんを大解剖!【大人の自由研究Vol.1(後編)】

よめBLOG
(最終更新日

こんにちは、CHISAです。

大人の自由研究と称して、〜変わったカタチのみかんを、動物に見立ててみた!【大人の自由研究Vol.1(前編)】〜につづき、後編では、そのみかんを大解剖してみます!

変わったカタチの特別なみかん。その中身は?味は?そんな疑問にせまります。

お題2:袋(じょうのう)の数は多い?少ない?

みかんの外皮をむくと現れる、内袋。この袋は、専門用語で「じょうのう」と呼ばれています。

じょうのうの数が多ければ多いほど、おいしいみかんと言われています。

じょうのうの袋が柔らかいと、口どけのよい、さらにおいしさ極まります。このじょうのうの数は、実は実につながっている維管束(いかんそく)の数とおなじだとか。

味の決め手のひとつとなる、じょうのうの数。変なカタチのみかんではどうなっているのでしょう?

まずは、ごく普通の不知火の袋の数を数えてみます。

この不知火は、12のじょうのうがありました。どのじょうのうも、だいたい同じような大きさと形です。

では、外皮がおおきくゆがんだ、変わったカタチのみかんでは、その中身はどうなっているのでしょうか?

私が「おしりたんてい」に見立てた、変わったカタチのみかんを横にまっぷたつ!

横におおきなこの変わったカタチのみかんは、すきまなく14個の内袋(じょうのう)で埋め尽くされていました。外皮に合わせるように隙間なく育ったじょうのうは、大きさも形もさまざまです。

次は、私が「子どもの象」に見立てた、奇形果。

こちらは、ばらばらに分解してみます。

全部で、15房。

変な形の外皮に合わせて、パズルのように組み合わさったじょうのうは、大きさはもちろん、その形も個性豊かです。

お題3:変なカタチの先っぽ、中身はどこまで詰まってる?

前編では、不知火の頭のでっぱりの中には、”白い筋”「アルベド」が詰まっていることをお伝えしました。

それでは、尖ってしまった先っぽはどこまで中身が詰まっているのでしょうか?

再登場の「子どもの象」 鼻のさきっぽを切り取ってみます。

どうやら、先の先までしっかり実が詰まっているようです。

次は、「フラミンゴ」

ひっくり返して、首が折れてしまわないように、おそるおそる皮をむいていきます。

ここまでは、想定通り。

丸い胴体部分は、普通の不知火と変わりありません。

あたまの先までむいたのが、こちら。

あたま部分の実は、1房だけ。

半円形が一般的なみかんの房ですが、あたまの部分は、円柱のように丸くずどんとした実が詰まっていました。胴体部分とあたまの部分を繋いでいたのは、「アルベド」です。

木からもらった栄養を、あたまの先までしっかりと届けて、すみずみまでしっかりと育っていました。

お題4:変わったカタチのみかんは、普通のみかんと味が違う?

写真撮影が終わったら、隣で眺めていた娘(11歳)お待ちかねの、試食タイムです。普通の形の不知火と、変わり果の不知火、味の違いがあるか、注意しながら、食べていきます。

モグモグモグモグモグモグ・・・・味の違いは、ありません。

普通の不知火でもみかんでも、個体差による味の違いが多少ありますが、その範疇に収まる程度の差しか感じられませんでした。

それでも、本体とアルベドだけで繋がっていた「フラミンゴ」の”頭”の房だけは、ほんのちょっぴりサクサクとして、水分量少なめのように感じました。

どうして奇形果が生まれるの?

オットに、「どうして変な形のみかんができるの?」と聞いてみましたが、残念ながら明確にコレが原因!と特定することは難しいようです。可能性としては、生まれた時から遺伝子的な変形果だった・花の時期や小さな実の時期に何らかのトラブルがあった等が考えられます。

大場農園ではいくつかの種類のみかんを育てていますが、面白い!と思う奇形果が多いのは、この「不知火」がダントツです。

もともと変わった形なので、余計に形が変わりやすいのでしょうか?

これから私ももっと勉強して、この謎の答えが見つかったら、また記事をアップデートしたいと思います。

まとめ

お店で見かけることのない、変わったカタチの特別なみかん。

(本当は娘に自由研究をおすすめしたのですが、華麗に断られてしまい・・・)大人の自由研究として、自ら取り組むことになった企画でした!

前編では、変わったカタチのみかんを生き物に見立てて遊び、後編ではその中身を大解剖。

みかんの専門用語「アルベド」と「じょうのう」の説明もさせてもらいました。

もし、どこかで特別な変わったカタチのみかんに出会ったら、その時は、大人の自由研究、ぜひやってみてください🎵

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