私にとって驚き・新鮮だったことベスト4

よめBLOG
(最終更新日

こんにちは、CHISAです。義父母や夫(農家)にとっての当たり前が、私には新鮮な驚きになることがたくさんあります。そこで私が日頃感じていることを書いてみたいとおもいます。

第4位 農家は、夫婦の距離が近い!

突然ですが、お義父さんはお義母さんが大好きです。朝起きてから寝るまで、3食のご飯も、仕事もずっと共にする”戦友” お互いになくてはならない存在なんだと思います。そんな背中を見て育ったオットも、常に家族が一番。みかんは生き物なので、1年のうち360日くらい仕事しててほとんど休みがないですが、通勤がない分、日が暮れたら家に帰り、家族と時間を過ごしています、

会社勤めをしてきた私にとって、夫婦は人生の「一部」を共有するパートナーという感覚がありました。

配偶者よりも長い時間を仕事仲間と過ごして戦い、想いを共有していて、家族はまた違う存在という感じ。

それが農家だと、家族であり、仕事仲間。距離が近いのが当たり前。ご近所の農家・自営のご夫婦も、みんないい意味で夫婦の距離が近いなーと思います。

結婚相手として嫌煙されがちな(?)農家ですが、実はこんな一面があることも、知って貰えると嬉しいです。

第3位 何でも自分でやる「百姓」は生きる力がたくましい

農家のことを、別名『百姓』といいますが、その由来を知っていますか?

百姓の“姓”とは“苗字”のことで、 日本ではその昔、“苗字”は職業を表すものでした。ようするに、百姓は100の職業を持つ人のこと。その名の通り、なんでも自分でやってしまうのが農家です。

ある時は「庭師」ユンボで庭の木を掘り返したり、剪定作業もすいすい。

ある時は「配管工事士」水の出が悪くなったお風呂の水栓は自分で交換。

またある時は「トラック運転手」解体した中古ハウスの資材は大型トラックを借りて運びます。

地域の草刈りには、ほとんどの人がユンボやトラック草刈機を持ち込み、業者顔負けのスピードで綺麗にしていきます。

この地域では消防団も40代50代まで続きます。

生きる力がたくましい。

実は「百姓」という言葉には”あかぬけない人”という侮辱的な意味もあって放送禁止用語だそうですが、私はとても好意的に受け止めています。

第2位 オーガニックは安全じゃない?

食が豊かになった今、オーガニックや、無農薬、できるだけ安全なものを食べたいし、子どもに食べさせたい。そう思っている人は多いのではないでしょうか。私もかつて関東に住んでいた頃、オーガニック野菜の通販には興味津々!

しかしある日、夫が「オーガニックだから安全だとは言い切れないんだけどな」と言います。

その訳を聞いてみると・・・こんなことが分かりました。

まず、農家が農薬を使う(防除をする、といいます)のは、病気や虫害が果実に残らないようにするためです。

例えば家族がインフルエンザになったら、病院に行って、薬をもらって、感染拡大しないように気をつけますよね。新型コロナウイルス対策として多くの人が予防接種も受けたのではないでしょうか?そんな人間の薬の役割、それを担うのが、農業の薬、”農薬”なんです。

だから、農薬を使わない!と宣言することは、病気も致命的な怪我も放置するということ。

どんなにみかんの木が病気に感染しても、虫がべったりついていても、放っておくということになります。その結果悪くなるのは見た目だけではなく、味や、体に有害な毒素が発生することもゼロではありません。

だから、防除は、早期対処で速やかに、最小限が基本です。

農業では、作物ごとに「農薬使用基準」が決められていて、使える農薬の種類や回数が制限誰、残留農薬が基準値を上回らないような仕組みがあるので、むやみに怖がらなくても大丈夫。オーガニック・無農薬というキーワードで判断するのではなく、正しく知って安全な食を手にいれてもらいたいなと思います。

大場農園ではハウスの利点を活かして外からの病気や虫の侵入を物理的に防ぎ、木の免疫力アップを狙った土の配合、日々の細かな木のチェックで、健康な果実をできる限り減農薬で作ることをめざしています。

最近のオットは、酢や納豆を発酵させて作る人間に無害で自然にも優しい防除を、日々研究しているようです。

第1位 みかん農家のするどい味覚〜エチレン臭する・しない〜

野菜や果物は、自らの成長を促す植物ホルモン「エチレン」を出します。収穫後にもそれは続き、追熟→過熟→腐敗していきます。

その過程で酸味がマイルドになり、甘味が引き立っていくので、品種によっては貯蔵して追熟してから店頭に並ぶこともあるみかん。

少し放置してしまったみかんに「なんかちょっと古いなぁ」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか?ちなみに、腐敗したみかんはエチレンを出す量が多いので、もし見つけたら取りだしてくださいね。周りのみかんは問題なく食べられます。

私が驚いたのは、この「エチレン」に対する夫や義父母の感度です。

私には全くわからないわずかな「エチレン」を感じ取って、おいしくない・・・。と言います。エチレンと、酸味が分解し、より甘さが引き立つ瞬間は紙一重。みかん農家には甘いばかりのみかんよりも、柑橘らしい酸味が適度にあるみかんを好む人が多いような気がしますが、もしかしたらその敏感な味覚のせいなのかもしれません。

実はみかん農家がおいしい・好き!という品種と、お客様がこれが好き!という品種は違うことも多いです。

だれが作っても比較的、安定しておいしい品種、生産者や環境で極上においしいものから微妙なものまで仕上がる品種、おなじ品種でも生産者やその環境によって味がかわります。ぜひいろんなみかんを取り寄せて楽しんでみてくださいね。

わたしは、甘いだけのみかんより、酸味と甘味のバランスがいいみかんが好きなので、

あま〜い、あすみや麗紅よりも、完熟一歩手前のハウスみかん、不知火や農6号(のうろく)が大好きです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。私が感じている知らなかったこと、驚いたことから、今回は4つ紹介させていただきました。これからもっと畑に出るので、新しい驚きを発見したら、またレポートしたいと思います。

この記事を書いた人

ブログ管理人・CHISA
ブログ管理人・CHISA

みかんのヒミツBLOG管理人で、代表・博紀の妻のCHISAです。
農業一筋、マニアックな研究体質で食べることが大好きなオットと農家として暮らしてみると、日々驚くこと「へぇー」と思うことが沢山。私がへぇーと思ったことや、ちょっとマニアックなみかんの知識を「みかんを食べる楽しみのひとつ」としてお届けしたいなと思っています。

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